こつぶライダー

アンドリューNDR114のこつぶライダーのレビュー・感想・評価

アンドリューNDR114(1999年製作の映画)
4.5
20年も前の作品です。
当時こんなに泣けた映画ありませんでした!もちろん、今観ても泣けました!当時以上に(笑)それは、歳をとったからでしょうね。何せ人生経験を踏めば踏むほど、死に近づいて、死を意識するから。でも、この作品の主人公のアンドリューはアンドロイドなので死はありません。それが、この作品のテーマでもあります。
人生とは、人が生きると書きます。英語ではlife、つまり生命です。すべてのものに始まりがあり、終わりがある。アンドロイドも劣化はするので、いずれ動かなくなるとは思います。が、あくまでも機械なので整備修理をすれば大丈夫でしょうし、人間より遥かに長生きです。
この長生きという表現自体どうなのでしょうか?アンドロイドなので、長持ちという表現が妥当でしょうか?
話を戻します。そんなアンドリューが人間になりたいと思うところから話が展開していきます。アンドロイドの自分を大切に扱う仕える主人やその子どもとの関わりの中で、人間とは何か、生きるとは何か、愛とは何かを学びます。他のアンドロイドにはない感情が芽生えます。彼は長い月日をかけて、人間になる旅をします。そんなアンドリューの生涯から私たちは何を学ぶことが出来るのだろう。

私にとって映画とは、他者の人生を味わえる簡単な疑似体験方法だと思ってます。
生涯、長生きして100年。その間に経験して学べることなんてたかが知れてます。
その間に、本や映画で他者の人生を垣間見ることで、以後の人生を豊かにする知恵を得ることに繋がると思います。
この作品、3時間と少し長めではありますが、じっくり見てみて下さい。アンドリューの人生を通して、きっと私たちの人生を振り返るきっかけを与えてくれます。そして、最後には優しい気持ちになれます。

最後に…
私の愛してやまない故ロビン・ウィリアムズの一番好きな作品です。本当に感動をありがとう!
クリス・コロンバス監督も素敵な作品をありがとう!
こつぶライダー

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