このレビューはネタバレを含みます
予告を観て気になっていたので観てきた。
少し予想してたのとは違ったけど面白かった。
犯人側が早目に登場するのと、犯人側の方に重点が置かれて描かれているのが少し意外でした。
その分、被害者側が薄い感じになったように思いましたが、これはどうなんでしょう?
僕は「もっとこうすれば」が多いので、今回も少しだけ。
犯人側はフツーの人っぽさがもっともっとあって良かったと思います。女を車に乗せるのを失敗しまくるカワイイ奴なのはわかりますが、も少し色々な面を見せてくれても良かったかな、と。
お誕生日とか溺れてる子を助けるヒーローも学校で化学を教える姿も良いんです。でももっともっと、フツーのそこら辺にいる人っぽさがあると良かったな、なんて。
でもね、なぜ人をさらうのかとか、なぜ人を殺そうと思うのかとか、そっち方面の情報は微塵もいらないです。動機がわからないままの方がこの作品は良いと思いますので。
すごーくフツーの人が、理由はわからないけどわけわかんないことをするから凄く怖くなるわけで。
私たちの普段の生活の中にもあーゆー人がいるかもしれないっていう怖さが、映画を観たあともついてくる怖さ。これがいいんです。
次に被害者側。これはもっともっと悲壮な感じを出すために仲良しシーンを丁寧に描いた方が良かったように思います。2人がどんな関係なのか、時間を掛けて仲良くなっていた過程とか、普通の、ごくごく普通のしあわせな暮らしをしていたとか、ね。
そういう方が必死になって相手を探す気持ちや悲壮感が伝わってきた、観ている側も感情移入できたように思います。
ということで、作り手側は観客の気持ちをどう持って行きたかったのか、その狙いが気になります。
主人公側に気持ちを持って行かせておいて徐々に事態が明らかになっていくとか、タネ明かしをするとか、そういう作りにするのが普通かなと思うんですが、犯人側の視点が結構あるために、あまり被害者側の方に気持ちが入らなかったんですよね。
どうせならもっともっと被害者側に気持ちを持って行かせておいて一気に落とす、みたいな作りでも良かったのかな、なんて。
皆様はいかがな感想なのでしょう?
これから皆さんの感想を見てみます。
あと、余談ですが、
ミニシアターで平日のレイトショーだからか
観客が私1人でして。。。
この映画を観る環境としては最高の環境だったのではないかと。。。
映画館さんには失礼ですが。