まぁ随分と古い作品だからね。
本作の制作時から現代に至る過程で、映画撮影技術はそれこそ“別次元”ともいえる進化をしており、そうした作品を見慣れた目では、なかなかに公平な評価は難しい。
したがって、自分自身の感覚、尺度もできる限り、“当時だったら”という前提をおいて、特殊効果などはちょっと横に置いて観ていたのだが、これがなかなかに面白い。
徐々に主人公の周辺、家族に侵蝕していく様はとてもサスペンスフルで不気味。まぁクライマックスでの攻防は、ちょっとどういう仕掛け(設定？)かよくわからなかったが…(笑。
凝りに凝った映像表現、特撮技術と複雑・難解な世界観、物語設定の現代の映画に疲れたら、合間にこういった作品を観るのも丁度良い息抜きになるなと感じた。
