夫婦間にカジュアルに発生する女性蔑視、自分がではなく、自分を称えるのが妻の存在意義とあまりまえのように思い、妻の成功に不安と恐怖を感じる男性たちがふたりでてくる。この時代に力強気いメッセージの押し付けもなく、サラッとカジュアルなラブロマンスコメディとして作っているところがすごくよい。別れた妻の成功を素直に祝福するまでに変化した夫のジョナサン・プライスも素敵だし、主演のキャロル・ブーケも怒りはするが相手に寄り添うやさしさがある。ラストのふたりのセリフもさりげなくて泣きそうになった。そしてクリストファー・ウォーケンの華麗なタンゴがみられる。踊るよね〜。
