真っ黒こげ太郎

リージョン・オブ・ザ・デッド 〜ミイラ再生〜の真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

2.5
大丈夫!?The Asylumの映画だよ!?

ジャケみてーなミイラの群れなんぞ出る訳がないだろ。w




カリフォルニアの山中でモトクロスに勤しんでいた男2人が消息を絶った。
何でも、穴の中で遺跡を見つけたら罠が発動してしまったそうな。
カリフォルニアの山中に、女帝のミイラを封印したエジプトの(!?)遺跡があったのだ!!!
山奥に発掘隊が集まり、調査が開始される。

その遺跡は死者蘇生を行い世界の支配を目論み、エジプトを追放された邪悪な女神官アネテットのミイラが祭られている神殿だったのだ。

その後、お約束が如く(爆)アネテットが復活!!!
世界征服に必要な部下のミイラの魂を集めるために、教授の助手を偽って密かに殺戮を繰り広げるのだった。




古代エジプトの女ミイラが蘇りカリフォルニアで殺戮を繰り広げる、Z級ホラー映画。
制作は激安コンパチ映画製作でお馴染みのThe Asylumさん。

今作はAsylum作品の中では比較的初期の作品の様で、かなりgdgdで安っぽくて、全体的な話もやたら間延びしまくってるという、実にアレな作品です。w
女優がパイオツを晒したり、やたら残酷描写に気合を入れてる所も実にZ級らしい。w


「カリフォルニアにエジプトの遺跡が!」という、突っ込み所満載で美味しいネタを用意しておきながら全く生かせてない。
エジプトの女ミイラが蘇り、頭のおかしい外国人に間違えられるという「テルマエ・ロマエ」チックな展開を迎えそうになるも、その後は女ミイラが若者を狩りまくる殺人鬼になってしまう。
その間にも発掘隊の若者達のツマンねー人間ドラマが挿入され、見る気を削ぎまくっていきます。w

そしてクライマックスではミイラが蘇り、ゾンビが如く人々を襲うのですが、あんま強くないし、5~6人しかいないというガッカリっぷり。
その間にもグダグダなドラマを挟み(挟むな!)、ラストバトルを迎えるのだがそのラストバトルもグッダグダ!!!w
最後の解決法もかなり滅茶苦茶&トンデモで「そんなんで終わりかよ!!」と叫びたくなる程のあっけなさっぷり。
ラストのハッピーエンドなオチも「そんなんでいいのかよ!?」と突っ込まざるを得ない。w
(エンディング曲が無駄に爽やか。w)


そんな終止グダグダと突っ込み所しかない、相変わらずのAsylumテイストな映画でありましたね。w
ただ、変な念力で人間をグシャグシャにしたり、脊髄を引っこ抜いたり心臓を摑み取りしたりと、あちこちにあったグロ描写は良かったですね。
個人的にはミイラ復活直後に死ぬ教授のグチャグチャな死にざまがグー。w
特殊メイク自体は安っぽいけどスプラッターな見せ場やお色気シーンといったB級ホラーのお約束な見せ場を網羅してるのは嫌いじゃないよ。w



そんなこんなでパイオツやスプラッター描写などの見せ場がある分、Asylumの作品にしてはまだマシな部類でしょう。
まぁ、ハッキリ言って安っぽくてしょーもない映画なので、よほどグロ映画に飢えてる人や重度のAsylum信者でもない限りは見なくても良いでしょうな。w