真っ黒こげ太郎

ナイトメア・オブ・サンタクロースの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

3.7
メぇぇぇ~~リぃぃぃぃクリっスマぁぁぁーーースぅ!!!!!!

ひゃぁーーはっはっはっはっはぁーーーっ!!!!

という訳で(どういう訳)、クリスマスホラー映画、ニィレンダァ!!


…と言いつつ本当は「悪魔のサンタクロース 惨殺の斧」とか「サタンクロース」とかの方が見たかった…(涙)。

だがもう既に貸し出し中で、唯一借りれたのが本作だった…。




12月5日、雪の降りしきるアムステルダムの町。
この日はサンタクロースのルーツでもある聖ニコラスの降誕祭が行われ、町はお祭り騒ぎ。

恋に仕事に大忙しな大学生のフランクはアルバイトとして友人達と共に聖ニコラスの格好をしてアルバイトに向かう。
だが、道に迷い途方に暮れていた所を謎の集団が襲い、友人2人が惨殺される!!!
どうにか逃げ出したフランクだったが、警察に殺人犯と間違われて逮捕されてしまう。
実はそこいらで謎の連続殺人事件が起きており、その現場で聖ニコラスの格好をした男が目撃されていたのだ。

そのまま護送されそうになるフランクだったが、彼らの前に馬に乗り赤マントを携え、殺戮を繰り広げる聖ニコラスの姿が!!!
実は聖ニコラスはかつて蛮族を率いて殺戮や略奪を行っていた極悪人で、村人の手によって葬られた後も邪悪な存在として復活し、32年に一度の満月の日の12月5日に信者と共に殺戮を繰り広げるのだ!!!

警官を殺されそのままフランクも殺されそうになるが、とある男が聖ニコラスを追い払って助けられる。
助けた男ことフートは聖ニコラスに家族と兄弟を殺されて以来、刑事として後を追っていたのだ。

色々あって2人は聖ニコラスを追うことになるが…。



実は極悪非道の殺人鬼だった聖ニコラスが、満月の夜に復活し大殺戮を繰り広げ町を恐怖に陥れるスラッシャー・ホラー。
監督は「HUNT(ハント)/餌」や「DOWN ダウン」のディック・マースさん。
(自分は「HUNT(ハント)/餌」しか見てないけど…。)

「サンタが殺しにやってくる!」な映画は沢山あるので、折角だから俺もクリスマスに見るぜ!と思っていたが、上記した通り今作しか借りれんかったのさ…。

「アルバ配給で評価微妙だけどまぁ、今作もグロ描写はあるっぽいし…」とややダウナーな気持ちで鑑賞。

序盤は「聖ニコラスが蛮族だった!」的なのが描かれた後、例によってチャラい感じの若者達のあーだこーだが描かれるが、ハッキリ言って前半はやや間延び気味。
幸い殺され役がそこそこな勢いで殺されるためそこまで退屈はしなかったが、前半は予想道理なダレダレっぷりだった。

しかし、主人公が信者軍団に襲われた辺りからテンポが良くなって、中々面白くなっていった。
今作、聖ニコラスの信者と戦ったり馬に乗って逃走する聖ニコラスの追跡劇が何故かアクション映画タッチ!!!
信者軍団に銃を撃ちまくったり、船がクラッシュしたりとやたら派手な見せ場が満載で盛り上がる!!!
これアクションホラーだったのか。wwww

グロ描写も中々のレベルで展開され、首チョンパや腕チョンパ、胴チョンパと言った殺戮シーンを楽しめる。
流石に子供達を殺す場面は見せなかったけど、後半は血みどろ&切り株度数が中々高かったので満足。


とまぁ後半はエンジン掛かりまくりで楽しかったんだけど、主人公側が何というか冴えない。

主人公は巻き込まれただけの一般人で、クライマックスでしか活躍しないし、聖ニコラスを追う刑事はアッサリ捕まり、そのまま負傷して役に立たぬまま退場(何だったんだお前!)。
ヒロインも全く物語に絡まないし、2人を追う刑事もパッとしない。
そして一番尻すぼみなのがクライマックスで、物凄くパッとしない方法で退けておしまい。おいおい!!!
(そしてオチもお約束。w)


そんなこんなで好きな場面はかなり多かったんですが、どうにも主人公側のキャラ設定とラストでしくったかなぁという印象の作品でした。
とは言え、スプラッター描写はそれなりですし、アクション映画チックなノリも中々楽しかったので、この手のB級スラッシャーとしてはまぁまぁ暇つぶしにはなると思います。
こういうジャンルが好きなら、あんま期待しないで暇つぶし感覚で見てもいいと思いまする。w

とりあえず、思ってたよりは楽しめる作品で良かったです。
余り物扱いしてごめんね。