精神病を患った娘とその家族の姿を描いた作品。「神の不在」を扱った作品で、宗教に疎い私にとっては難解な作品ではありますが、今まで観てきたベルイマン監督作品の中では面白い方でした。
父親が実の子供が苦しんでいる様を「観察できる」と日記に書いてるのが最低すぎるし、それを本人が目撃してしまうのも辛すぎる。神にすがるしかない絶望感と、瓦解していく家族の様子がとても重苦しく、見応えのある作品でした。
ほぼ小さな孤島の海辺の家で完結する話ですが、モノクロの映像が驚くほどに美しく、これまで観てきたベルイマン作品と比べても際立っていたように感じました。