「神の沈黙」三部作の第1作であり、監督のフィルモグラフィ全体においても男性から女性への焦点の移行という意味で画期をなしている。ベルイマン本人の説明によると、第2作『冬の光』の撮影中に、彼を悩まして…
>>続きを読む精神を病み壊れていく娘を看病しながら、彼女の変化を観察したいという芸術家的欲求に抗えない小説家とその家族。なんだか芥川龍之介の『地獄変』みたいなお話でした。あるいは知能と引き換えに悪魔に魂を売り渡し…
>>続きを読む「私という一人の人間を有りのままの姿で見せてやりたいのだ」とはルソーの言葉であるが、ベルイマンもまた同じ意思を持っていたに違いない。恐怖や苦悩、不安を他者にも共感できるような形にして提示することこそ…
>>続きを読む久しぶりのベルイマン作品。
父とその子どもである姉弟、そして姉の夫の4人だけによるドラマ。
姉が精神疾患を患っていることからドラマが展開し、親と子、家族の関係を見つめ直していく。
やはり少し難解だ…
邦題:鏡の中にあるが如く
原題:Såsom i en spegel
制作年:1961年
監督:イングマール・ベルイマン
キャスト:ハリエット・アンデルセン
上映時間:91分
鑑賞方法:U-NEXT(…
当たり前のようにレベルが高い撮影に、ベルイマン作品常連の役者たち(特にハリエット・アンデルセン)の素晴らしい演技。
おなじみ「神の沈黙」を描いているが、今作はさほど難解には感じなかった。一切無駄が…
「テーマは相変わらず同じであるが、この映画ではすべてを剥ぎ取った赤裸々な内的アプローチを試みた」イングマール・ベルイマン
「第七の封印」(1956)「処女の泉」(1960)で“神の不在”をテーマに…
「私の生きるよすがはこの世に愛が存在するという確信だ
(どんな愛?)
崇高な愛 卑俗な愛 バカげた愛 美しい愛 すべてだよ
(愛すること?)
拒絶も裏切りもひっくるめてだ
(それが神の証拠なの?…
(c) 1961 AB SVENSK FILMINDUSTRI