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ジョン・カーペンターの 要塞警察の346のレビュー・感想・評価

3.9
いやぁ面白い!でも、この映画は足りない気もする。それを良しとするか否か。それがこの映画の評価のすべてに繋がると思う。

ガラクタみたいな映画が可愛くて仕方ないことがあるのはわかる。いわゆるそれがB級映画というジャンルなのだろうけど、何を持ってそのB級映画を愛するのかは人それぞれなわけで。

自分にとってその基準は何かと考えてみると、そのガラクタ映画が、どう考えてもリメイクできないと思えるどうか。このダサさで、このほころびで、この勢いで、このバカさで、完成されてる映画。上手にリメイクなんてしたら、逆にすべてを失ってしまいそうな映画。そんなやつに出会ったら俺が愛してやらなくちゃと思えるけど。

この映画は、もっともっと面白くなったんじゃないかなぁと感じるので、自分にとって愛すべきB級映画ではないのかな。同じカーペンター監督のダークスターはリメイクする必要が全くないので、これからも愛していける自信があるけれど。

いや、この映画をディスっているわけではなくて、この映画は本当はA級だと思うから不満なだけで、あのお膳立てが整ったあたりからの面白さよ!!てか王道じゃん。友情あり、恋あり、成長ありが詰まってる。

ただただ、低予算だっただけ。
そして、カーペンターが低予算の映画づくりがクソ上手かったから、カルト的人気もあるんでしょうが、最近、ポセイドンアドベンチャー観たからかもしれないけれど、この映画にジーン・ハックマンや、 アーネスト・ボーグナインとかが出演していたらもっと凄いものになったんじゃないかと思えてならないので、評価を少し下げました。
でもむちゃくちゃカッコイイんだけどな。脚本も良くできてるし。もちろん荒いとこはあるけれど、そこさえ上手くやれば、すごいA級映画ができそうなのに。


でもリメイク評判悪いみたいですね。
おかしいな。ちゃんとしたチームを組んで取り組めば、すごい作品ができそうなのにな。いっそのこと、あのギャング団を普通にゾンビにしてしまえばいいのに。

とりあえず、ナポレオンがかっこよすぎて、あのキャラだけで、わくわくします。
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