Wakana

たぶん悪魔がのWakanaのレビュー・感想・評価

たぶん悪魔が(1977年製作の映画)
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彼の寄るべなさが生きづらさに結びついていく映像について、知識なく挑んでさっぱり太刀打ちできなかった。観客に知性を要求する映画。
無知なわたしはとりあえず、子どもを心配したママが——たとえどんなに見当違いな懸念でも——作るチキンブロスのなかにある愛をフォニーと評してはいかんという教えをもう一度思い出すことしかできなかったね。

ところで、生きづらいという苦悩が致命的な他者への暴力になる人と、あくまで個人的な問題として自責の念に苛まれる人と、いったいどこから枝分かれするのかしら(あるいは、そこから社会の欠陥を見つけ是正しようと立ち上がる英雄的なエネルギーの糧にできる人と)。
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