blacknessfall

エクストロのblacknessfallのレビュー・感想・評価

エクストロ(1983年製作の映画)
3.3
配信終了間近の表示に連れて観てしまった。観るの2回目かな。そんなにおもしろくないことはわかってるけど、ノスタルジーで観ちゃうんだよな。

何しに地球に来たのかわからない系宇宙人映画なんだよ、これ。
宇宙人にアブダクションされた父親が3年後に帰ってくる。中身は宇宙人になって。こうなると『ゼイリブ』や『ボティ・スナッチャー』的な展開を期待するけど、そうはならない。
息子の肩に噛みつき宇宙人の種的なもんを注入して息子を仲間にするんだけど、息子は宇宙人と言うよりサイキックな能力者になる。これがけっこう凄くておもちゃの兵士💂やピエロ🤡を等身大にし意のままに動かせる。それらを使って息子はマンションの階下の気に入らないおばさんを殺害したり、年上のお姉さんを監禁して宇宙人の種的なもんを注入して宇宙人の卵🥚を産ませる。
その間、宇宙人父の方は再会の逢瀬を楽しみつつ宇宙人の種的なもんを妻に注入しようとするも、妻の今カレにそれを阻止され、息子と共に最初にアブダクションされた時のように天空の光に包まれ消えてしまう。マジで何しに来たんだろう、、『ヒドゥン』の宇宙人も意味不明だったけど、いい車乗ってメタル聴くことは好きなんだなぁってことぐらいは分かったけど、こっちは本当に何一つわからない笑

何の話かよくわからないよね?でも、こういう話なんだよ。まず父の姿で戻った宇宙人の目的もわからないし、サイキック能力を授けたり、宇宙人卵🥚生産器にさせられたり、宇宙人の種的なもんの法則も不明過ぎる笑
本当になんの話だっんだろうと困惑させられて終るんだけど、決してつまらなくはない(スゲェおもしろいってほどではないが)。
それは一重に特殊効果が凝っててショックバリューが高いから。宇宙人父は女性の膣から現れるんだけどこれがかなりグロい。出産と同じなんだけど出てくるのが中年男、それが血まみれで膣からにゅーっと頭から出てくる。初期のクローネンバーグの映画のような異形性があった。このシーンに限らず血が出るシーンの特殊効果は気合が入ってたネチョグロで好印象。
他にもETが干からびて狂暴になったような宇宙人の不気味な動きに造形、前述した等身大になったおもちゃの悪夢的な動き、それとサラダにインする蛇🐍(本物)等、ショッギングでグロテクスな描写が多く、この手の映画好きの嗜好性を満たしてくれる。
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