真っ黒こげ太郎

エネミー・アクション2の真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

エネミー・アクション2(2000年製作の映画)
3.6
カザフスタン宣戦布告。全面戦争の緊急事態。

そして指令が下された―――。


ジャッキー・チェンが見出したアクション・スター、ゲイリー・ダニエルズ主演戦争アクション巨編。
(…過去作でちょっと共演しただけなのは触れないでおこう。)



イギリス特殊部隊出身のトニー・ストロング大尉(強そうな名前w)。
外務大臣から彼に課せられた新たなる任務は、内戦が勃発して石油の輸出がストップしたカザフスタンに潜入し、事態の収拾を図る事。

ストロング大尉は反乱軍の一員に襲われたり、現地の美女キャスターとイチャついたり、山岳地帯の要塞でテロリストとドンパチしながら、大暴れ!



英国秘密工作員の凄腕エージェントがテロリスト達と戦いを繰り広げる、スパイ・コマンド・アクション映画。
主演は実写版「北斗の拳」で知られる(知られてしまった)、キックボクサー出身のアクション俳優、ゲイリー・ダニエルズ氏。

「エネミー・アクション”2”」となっているが、ぶっちゃけ前作とは無関係(制作国も制作会社も違う)で、ビデオ販売会社が勝手に続編としてリリースしちゃった模様。
なお、主演が(比較的)名のあるスター俳優なので、こっちの方がネット上のレビューが多い。w


本作は「007シリーズ」チックなスパイアクションで、元軍人なエージェントが美女を抱いたりしながら(爆)テロリスト軍団相手に大暴れする。

前作(繋がりは無い)はフッテージ使いまくりのザックリな手抜きアクションだったが、今作も低予算映画でこそあるものそれなりに予算が掛かってるみたいで、市街地でのカーチェイスや銃撃戦、戦車や装甲車を駆使したドンパチ戦闘が展開!!!
激しい火薬の爆発はあっちゃこっちゃで展開されるし、ダニエルズさんの格闘戦もしっかり足が上がっており、少なくとも前作よりは真っ当に作ってあるのは確かだろう。w


ただ、何と言うか、全体的にアクションシーンがモッサリして、緊張感や迫力に欠ける出来になってしまっているのがいただけない。
カーチェイスは滅茶苦茶ノロノロだし、ダニエルズさんの格闘シーンもモッサリな動きな上に殺陣も一本調子。
(格闘戦そのものも滅茶苦茶少ない。)
爆発シーンも多いっちゃ多いが、基本的に地面ばかり爆発しており、車等の破壊描写は殆ど無いのも気になる所。
一応クライマックスで壁がぶっ壊れたり物見櫓みたいなのが倒壊したりはしてるけど。

それでも借りパク映像だらけでヘナヘナすぎる前作(だから続編じゃないって)に比べると、話は手堅く纏まっているし、火薬爆破メインでCGのヘボ爆破なないし、アクションも実際に撮ってる分マシ…かもしれない。
(相変わらず消極的な評価材料だ…)



アクションは多いし火薬のドンパチもあるが、全体的にアクションの迫力に欠け、間延びしたgdgd気味な出来栄えになってしまっており、やはり今回もダメ映画の部類になってしまっているのは致し方ないだろう。
格闘アクションも少なめでクオリティは低いので、ダニエルズさんのファンにも厳しいと言わざるを得ない。
(それでも今の自分にとっては全編CGのぬるま湯アクションに比べれば全然マシに思えてしまうのが以下略。)


因みに前作との繋がりは無い事は口が酸っぱくなるレベルで話したと思うが、今作は「バトル・ブレイク」の邦題で続編がリリースされている模様。
「1」と続編の「2」は繋がって無いけど「2」の続編はある…ややこしいw