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17歳の肖像のhebのレビュー・感想・評価

17歳の肖像(2009年製作の映画)
3.8
勿論キャリー・マリガンは本当に可愛らしくて聡明に映るんだけど、既に人として完成された風格を纏っていてこんな軽はずみな事をやらかす様な愚かさが感じられない、みたいな歪んだ見方をしてしまいました。
どれだけ優秀な子でも夢や憧れというのは相応にあるんでしょうね。

序盤から破滅の匂いをぷんぷんさせながら突き進む華やかなパリピ生活の描写は確かに魅力的で刺激に満ちていて、彼女がその裏にある危うさを感じ取りつつ流されてしまう気持ちもよく分かります。
そういう意味でも「あっち側」と主人公との距離感を常に絶妙な演技で表現するロザムンド・パイクのキャラクターがとても良かった。
手痛い授業料を払った後で、もう必要ないとしても校長先生にはしっかりと彼女の疑問に対する答えを論で返してほしかったな。

直接関係があるわけではないけれど、これを見ておくとプロミシング・ヤング・ウーマンがまた一段と味わい深くなりますね。
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