春とヒコーキ土岡哲朗

17歳の肖像の春とヒコーキ土岡哲朗のネタバレレビュー・内容・結末

17歳の肖像(2009年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

後悔する恋愛で若者は学ぶ。

音楽会のシックさや、ジャズクラブのゴージャズさ、デイヴィッドがどんな仕事をしているかという興味など、ジェニーは知らない世界にどんどん手を伸ばしてしまう。

パリのおしゃれさをBGMで彩りながら、楽しく見せていく。そして、ジェニーは堕落していく。
賢い子だからこそ、背伸びをして自己責任で動き出す。そして、大人に過剰に反抗し、危険な恋愛に飛び込んでいく。

デイヴィッドは実は既婚者で、もてあそばれていたと知ったジェニーは泣き、後悔する。「年取った気分。愚かなまま」。人生初の失敗で、ノーミス人生を終わらせてしまったと感じ、取り返しがつかないことに後悔する。
なぜ勉強するのか。自分が分からないから。
自分のしたい生き方を知る、自分の住む世界を知る、自分の愚かさを知る。そのためには、後戻りできない失敗も重ねて経験を積まないといけない。