三隅炎雄

新デモンズの三隅炎雄のレビュー・感想・評価

新デモンズ(1990年製作の映画)
3.7
古典的なオカルトもので話は至ってシンプル。諸事情でフルチは編集に関わってないそうだが、面白くまとめてあるんじゃないか。BDだとシチリアの風景がとにかく美しくて、それだけでも映画になっている。素直にああ行ってみたいなと思わせる。

明るい太陽の光と澄んだ空気、だけどその下には地獄が広がっている。実物の骸骨がごろごろ寝転がってる教会の場面が良い。あんな風に雑に放ったらかしてあるものなのか。股裂きと肉屋の冷凍庫はお待ちかねのフルチ残酷美。
動物が襲ってくるのがお好きな監督だが、猫おばさんとこはデュヴィヴィエ『巴里の空の下セーヌは流れる』猫ばあシルヴィーの恐怖と繋がった。
三隅炎雄

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