最近では『オールド』で話題のM・ナイト・シャマラン監督が、あの『シックス・センス』よりも前に脚本兼監督を手掛けたドラマ。
大好きだった祖父が死んでしまい、心にぽっかりと穴が開いてしまった少年ジョシュア。彼は神様に会い、祖父が天国で無事でいるかどうかを訊ねるという任務を自らに課す……。
お涙頂戴的な話ではないが、じんわりと心に沁みる良作。
神様探しを続けていくうちに、ジョシュアの心にも変化が起き、そして精神的にも成長していく。そして訪れる奇跡……。
大げさな感動作にせず、あえて地味目な作りにしたのかはわからないが、それがかえって程よい余韻を残してくれる。素敵なセリフも多い。
本作はさほどヒットしなかったらしいが、これがヒットしていたら、監督は「どんでん返しのシャマラン」ではなく「ハートウォーミングのシャマラン」とか言われていたのだろうか。
因みに本作には監督自身は出演していません。