イライライジャ

ワイルド・ボーイのイライライジャのレビュー・感想・評価

ワイルド・ボーイ(1989年製作の映画)
3.8
何なんだこの妙な映画は。好きが溢れてる。

盗品の中にいた赤子を女装したオッサンが気に入って“育てる話”。
誕生日に舌を切り落とし、車で引き摺り回したり、火の中に吊るしたり、ゾルディック家並の教育をして忠実な殺人ペットになる。おかげで空腹で人間も食う強い子に育つ。

そんな少年が17歳の時に初めて鏡を見て、自分が人間の姿をしていることを知り涙を流す。せせせ切ない…。
『デビルズリジェクト』的な哀愁があり、惨い話なのに謎に感動する。どんな形であれ唯一の家族だし、最後には観る者全員が殺人一家を応援することになる。