キムーテル

風の中の牝鷄のキムーテルのレビュー・感想・評価

風の中の牝鷄(1948年製作の映画)
4.0
再見。淀川さんが紹介するとすれば、「恐ろしい、恐ろしい映画です」だろうと予想される恐ろしさ。おそろしい。あの悲痛な階段落下は、「あっ」と声を上げてしまうほど(紙風船のシーンすごいね)。成瀬『驟雨』にも通ずる夫・佐野周二に対してのフツフツとする怒りでどうしても好きになれない本作だけど、こうして見ると『スパイの妻』の蒼井優が立ち上がるシーンは、田中絹代の影を確かに感じさせるものだったと改めて見入る。
劇場で見ても音声ノイズはけっこうあって残念。

前回:2020/12/08 @早稲田松竹
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