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シカゴ・ドライバーのsonozyのレビュー・感想・評価

シカゴ・ドライバー(1999年製作の映画)
3.5
「Hellcab」という人気舞台劇を元にジョン・キューザックが企画/プロデュースしたという作品。
クリスマス間近の寒い冬のシカゴが舞台の、一人のタクシードライバーの物語。

仕事に就いて4ヶ月。エアコンの効きも悪いボロ車で早朝から深夜までタクシーを走らせる男(ポール・ディロン)。

早朝から教会行こうと誘う信者、公衆電話でブチ切れて乗り込んできてドアのアームレスト壊す女、今にも生まれそうな妊婦、コカインでハイになってるヤバい男(マイケル・シャノン)、自宅の車庫にタクシー停めさせようと誘うエロマダム、いきなり座席で始める不倫カップル、腐れ縁のDVクソ男と5年付き合ってる女、行き先を最後まで言わず走らせる不気味な男(ジョン・キューザック)、彼にブチ切れて前の座席に移動してくる女(ジリアン・アンダーソン)、NYから来たシカゴを馬鹿にしてる酔っぱらい男たち・・・
人種、キャラ、状況..多種雑多な客とのやり取り。

乗せたカップルのやり取りから、おせっかいな行動に出てしまったり、レイプされたという女(ジュリアン・ムーア)に何も出来なかったと悔やんだり。。
スキンヘッドにフーディで強面に見えたドライバーだが、多種雑多な客とのやり取りを通して、彼の優しさや苦悩がにじみ出てくる。

最後の客とのやり取りの後、深夜、ひとり車の中で絶えきれず涙するドライバー。
"Have Yourself a Merry Little Christmas"♪が静かに流れる中、再び車はシカゴのストリートへ。。
ポール・ディロンがいい味出してる良作です。

似たテーマの『ナイト・オン・ザ・プラネット(ジム・ジャームッシュ)』がまた見たくなりました。
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