ベビーパウダー山崎

シカゴ・ドライバーのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

シカゴ・ドライバー(1999年製作の映画)
2.5
タクシー運転手が乗客の聞き耳立ててのオムニバス映画。人情悲喜劇な小話を幾つかお見せします、みたいなのがどうにも好きになれない。同じジャンルの『ナイト・オン・ザ・プラネット』はもっとクールだったし、『バカヤロー! 私、怒ってます 第三話「運転する身になれ!」』は大地康夫が最高だった。ジュリアン・ムーアが「いまレイプされた」と告白するくだりなど、終盤の盛り上がりとして、ここらへんで重たい話でも入れてシリアスに締めておこうかぐらいのノリだし、暴力的で陰惨な悲劇を楽に利用しているとしか思えず。ラリった若者役としてマイケル・シャノン。鼻につく金持ち、ホリエモンみたいなクズをジョン・C・ライリーが完ぺきに演じていた。