再鑑賞。
唸る6連装ライフルが素敵。マカロニウエスタンの変わった武器といえばミシンマシンガンやオルGUNや日傘銃など形状自体がもはやギャグのインパクトが強いけど、本作の6連装ライフルはデザインがかっこよくてしかも強い。
我らがマカロニ界の主人公ことアンソニー・ステファン兄貴が演じる主人公のブランドンはマカロニウエスタン基準では王道的でクールな賞金稼ぎ系の主人公(例のごとく拷問を受けてボロボロになるのはマカロニウエスタン恒例行事)だけど、
もう一人の牧師姿をした牧師ガンマンを演じるウィリアム・バーガーが魅力的。いや、お前のような牧師がいてたまるか。
あまりも牧師っぽさの欠片もなく、完全に殺し屋みたいな彼が6連発銃を放ち多くの死体を出す姿は、牧師様の戦い方じゃない…。セリフも完全にマカロニのハンター側の人間だし教義もへったくれももないのは本当に清々しい。
物語は正統派ではあるけど大味で、言っちゃえば賞金稼ぎ2人(ブランドンとマードック)と賞金首を部下に引き連れたファーゴがメキシコ国境付近で誰が出し抜くかなんですよ。
ただやっぱり金を巡っても金のために動いたのに、神が微笑むのは金を目的としてない者になのは中々皮肉だなあとは思うし、最後に去っていくアンソニーステファンの姿がかっこよい。
映像自体は中盤までは短いカットの中で登場人物の顔が次々映し出されてるのがわりと見られて冴えているけど終盤あたりはそんなに多くなくて残念。