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ハロウィン6 最後の戦いの福福吉吉のレビュー・感想・評価

ハロウィン6 最後の戦い(1995年製作の映画)
2.5
🎃シリーズ:ハロウィン Vol.6🎃

ハロウィン6 最後の戦い
◆あらすじ◆
謎の集団に捕えられたジェイミーは出産した子供とともに逃げ出すも、マイケル・マイヤーズの追跡に遭い、赤ちゃんを別の場所へ隠して殺されてしまう。そして、マイケルの生家に住むストロード一家にもマイケル・マイヤーズの魔の手が伸びる。

◆感想◆
人間関係が分かりにくく、マイケルの血縁であったジェイミーが序盤に殺害されるため、いま一つマイケルが殺害に至る理由が理解し難い作品になっていました。これまでも関係ない人も殺害していたので許容できるのですが、最終的には血縁者との一騎打ちというシリーズの繋がりを感じられなかったです。

マイケルの生家に暮らすストロード家は名前から1・2作目の主人公のローリー・ストロードの関係があることが分かるのですが、その中の家族内のドラマは何一つ、ストーリーに活きておらず、ただ仲の悪い家族でしかなかった。その家族の中でカラとその息子のダニーを中心に描かれますが、なんかしっくりこなかった。

そして、ストロード家の正面の家に住むトミーが深く関わってきます。観ているときは分からなかったのですが、1作目のローリーが面倒を見ていた少年が大きくなり、マイケルの脅威に備えていたとのことだが、それならもう少し作品内でそれが分かるように強調して欲しかったです(これは私の理解不足かもしれません)。

また、1作目から登場していた精神科医のルーミスがジェイミーの伝言を聞き、マイケルに対して対抗すべく動き出すのですが、これは良かったと思います。彼が出演していることがシリーズの繋がりを感じる一端となっていました。

謎の集団はカルト教団みたいでマイケル・マイヤーズを崇拝するみたいな設定があったのですが、肝心のマイケルがその集団と一切、関係なく勝手に動きまわるので、その設定も最終的には意味がなかった気がします。

タイトルの「最後の戦い」というには盛り上がりに欠け、一番盛り上がったのが序盤のジェイミー殺害シーンという尻つぼみな展開は残念でした。

これまでとは異なるストーリーを紡ごうとしている部分や1作目の設定を活かそうという気持ちは分かるのですが、それが面白さに繋がっていない気がしました。筋金入りのハロウィンシリーズマニアのみオススメかな。私はその境地にないです。

余談ですが、本作はソフトが高額になっており、配信サービスが見つからなくてどうしようか迷っていました。ビデオマーケットにあるとの情報を他の方のレビューを見て、やっと鑑賞することができました。レビューに書いてくださった方、本当にありがとうございました。

鑑賞日:2023年10月6日
鑑賞方法:ビデオマーケット
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