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ハロウィン6 最後の戦いのhorahukiのレビュー・感想・評価

ハロウィン6 最後の戦い(1995年製作の映画)
2.8
4月12日公開『ハロウィン』に向けて♫

ジェイミーちゃん不憫すぎるだろ…。
前作から6年後、マイケルは病院を脱走し、ジェイミーちゃんは行方不明となり死亡したものと思われていた。でも本当はマイケルを信奉するカルト教団に攫われ、妊娠させられていたのだった。教団から何とか脱出を図るジェイミー母子をマイケルが追うお話。

あまりにもハロウィンの日に事件が起こるから、ついにハドンフィールドではハロウィンが禁止。『血のバレンタイン』みたいなことになっちゃってますが、もちろん若者は気にせずどんちゃん騒ぎ。人気ラジオDJの元にマイケルマイヤーズが理想のタイプだと言う、完全に頭イってる女リスナーからの電話がかかってきたりと、全く危機感なし…。

そして今作でなんとあのトミーくんが再登場!いや、誰…?って感じですが、一作目でローリーが子守をしてた男の子のようです。地味にマイケルの研究をしていたようで、すっかりマイケルオタクな青年へと成長しています。ちなみにポールラッドが演じているのでファンの方は必見。このトミーくんと、旧マイヤーズ家に引っ越してきたストロード家の娘カラとその子ダニー少年の3人がジェイミーの赤ちゃんをマイケルから守ろうとするのが本筋。

このストロード家の父親(ジョン)と母親(デブラ)がオリジナルの生みの親でもあるジョンカーペンターとデブラヒルから取られてるという遊び心は面白いんだけど、ジョンがクソ野郎なのはカーペンターへの恨みでもあったんかな…。

近づいてくるマイケルの首元に隠していた注射針ぶっ刺すという『フレディvsジェイソン』の元ネタになったであろうシーンがあったり、『エイリアン』シリーズを思わせるような狭い通路内の逃亡劇だったりと面白いシーンも多くて、中でもBGMを無くした状態で洗濯機のガタガタする日常を象徴する音が恐怖を煽っていくという丁寧な演出が好きだし、大人たちが倒れていく中、ダニー少年が勇気を振り絞るシーンも好き。

とはいえ、『ローズマリーの赤ちゃん』を思わせるような邪教集団の必要性が全く感じられなかったのが残念でした。物語的にもムードの醸成という点でも特に役割を果たしていたとは思えず、前作で蒔いた種を今作で摘み取るという2作がかりで展開させた新設定だったのに浅すぎてノイズにしかなってなかった。

オリジナルシリーズでは今作がワーストですね…(~_~;)プロデューサーズカット版も見てみたいけど、手に入りづらそうだし、そこまでする必要もないかな(笑)
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