チッコーネ

コリンヌ・クレリー/濡れたダイヤのチッコーネのレビュー・感想・評価

2.7
ギミックを感じさせる劇場型連続殺人事件、その捜査を追うイタリアン・サスペンスと来れば類型的。
ぬるま湯にゆっくりと浸かるような愉しさがあった。
有閑層が集う淫らな集会などのデティールが面白いほか、性急な8ビートを刻む音楽も好み。
しかし真犯人を追及する終盤の詰めが甘く、美術の色彩感覚も野暮。
全然おしゃれではないB級映画という印象に落ち着いた。