人喰いうなぎ

暗黒の鉄格子の人喰いうなぎのレビュー・感想・評価

暗黒の鉄格子(1953年製作の映画)
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ヴァーン追跡シーンなど暗い場面は本当に「主役の顔なんて映ってなくてもいいんだ!」みたいな照明で凄い


目の前で横たわる死体に気づかない冒頭から掴みが凄いんだが、その後の馬鹿な人間がひたすら馬鹿な事をして事態が悪化する展開にはかなりイライラさせられた

しかしその後のレイプ未遂の潜水夫、悪いTwitterのような村社会、そして文明社会の理が一才通用しない真犯人とその妻の登場でもって、文明社会そのものと言っていい弁護士たる主人公の手の及ばない広大な暗黒がアメリカの田舎に広がってるのを描き出す、愚かなエレンもまたその暗黒の一部分である事が理解できた時見方は反転した