爆裂BOX

2001人の狂宴の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

2001人の狂宴(2005年製作の映画)
3.6
春休みに友人達とアメリカ南部に旅行に出掛けたリー達は、深夜に山道で道に迷い、奇妙な裏道から人口2001人の小さな街プレザントバレーに辿り着く。街はフェスティバルを翌日に控えており、彼らはゲストとして歓待を受けるが…というストーリー。
H・G・ルイスのカルト的な人気を誇る「2000人の狂人」をイーライ・ロス制作でリメイクした作品です。ロス自身も最初の方でチョイ役で出演しています。オリジナルは未見ですが、一人増えた意味は特に分からなかったな。
歓待を受ける彼らですが、翌日になると仲間二人が消え、住民達の態度にも挙動不審な物が…実は彼らは南北戦争時に北軍に虐殺された住民達の怨霊で、北部から来た若者達を復讐のためフェスティバルの余興として虐殺していたのだったという内容です。
迷い込んだ田舎町の住民達に若者達が殺されるというストーリー自体は変わってないようですね。まあ殺しまくること自体が主目的という感じなので深いストーリーはありません。
そのメインである殺し方はバリエーション豊富な物になっています。馬による四肢もぎ取りや硫酸飲ませてどてっ腹に風穴開けたり尻から鉄串で串刺しにしたり、鐘で押し潰したり巨大な石で押し潰したり鉄の歯でチ〇コ喰いちぎったりとあらゆる方法で殺してゴア描写も盛り沢山です。巨大な石で押し潰しだけやたら手の込んだ仕掛けでちょっと笑った。蹄鉄投げて生首串刺したりもします。皆楽しそうに殺すので陰惨さや怖さはなくカラッとしてます。だからか、個人的にはグロ描写もあまりグロく感じなかったな。
住民達の狂気具合もそこまで感じなかったかな。いつも獣姦する為羊追い掛け回してる町長の息子や従姉妹同士でレズったり、露出度高めのセクシー田舎娘たちは良かったです。黒人嫌いと言いつつ何人か住民の中に黒人いたのはどういう事だろ?
そしてこの映画の主役と言っていい、Mr.フレディことロバート・イングランドは町長をアイパッチつけて実に楽しそうに演じていてその演技見てるだけでこちらも楽しくなってきます。終盤ではサーベル抜いて大立ち回りも見せてくれて実にカッコイイ。眼孔から蛆虫ボロボロ落とす見せ場も見せてくれます。
宿の女主人演じたリン・シェイもまた楽しそうに演じてくれてますね。
登場する若者達は全員エロい事しか考えてないようなアホばっかりですが、逆に真面目な子がいないので誰が最後まで残るかわかり辛くはなってますね。冒頭で南北戦争について講義する教授役でピーター・ストーメアがちょっとだけ出演してます。
ラストのオチは「世にも奇妙な物語」感あって、更にそこに一乗せしてあって良いですね。でもあれ、生き残りがかかる前に他の人がかかってたらどうしたんだろ(笑)
スラッシャーとしては殺し方もバリエーション多く、ゴア描写も沢山あって十分に楽しめる作品でした。しかし吹き替えやけに豪華だったな。