サトタカ

エリート・スクワッド ブラジル特殊部隊BOPEのサトタカのレビュー・感想・評価

4.8
なんとなーく、アマプラでなんかおもしろいのないかな〜とスクロールさせてたら特殊部隊ものっぽいのが出てきたもんで、B級くさいけど、かっこよさそうだからという印象だけで鑑賞。
主人公は特殊警察作戦大隊(BOPE)の元隊長、ナシメント中佐。職務に忠実で正義感にあふれるおっさんで、勝負は勝たないと意味がないと思い込む(いや、正しいんだけど)右翼的な思想の持ち主。妻も一人息子ラファエルも愛しているのだが、離婚されてしまい思想が真反対の左翼活動家フラガに妻を奪われ、ラファエルの親権も失い、ますます刑務所内の暴動鎮圧やスラムにはびこるギャングを駆逐する仕事に没頭していく。もうこれだけでかなり面白いのに、話は警察や政治家という巨大権力側の腐敗にフォーカスしていくことになる。いやマジで腐敗しすぎ(笑)。警察がほぼやくざだし、ちょっと気に食わないとすぐ射殺するし、頼むよブラジル(笑)。ワイルドセブンもびっくりだよ。大藪春彦のハードボイルド小説のノリを思い出す疾走感あふれる展開がもうたまりません。
ちょっとしたセリフ(全体にセリフが少なめ←かっこいい)や演技に妙にリアリティがあって、ほんとハラハラさせられた。
ミリシア(民兵)を率いるロシャとファビオのクソコンビにはもう一周回って笑わされたし。太ったフォルチュナも憎らしくてよかった。

「エリート・スクワッド」という1作目があって、これが2作目ということらしいので前日譚の方も観てみようかな。

いやー、ほんと掘り出し物。
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