ミミック

エリート・スクワッド ブラジル特殊部隊BOPEのミミックのネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

・ブラジルリオデジャネイロの警察特殊部隊BOPE(ボッピ)を描いたシリーズ第2弾
・刑務所暴動事件の失態でボッピから公安保安局に左遷されたナシメント大佐がタンキ地区のギャング壊滅に動いた結果、ミリシアと呼ばれる汚職警官グループが裏で政治家や権力者と繋がる「悪のシステム」が存在することを突き止める
・権力の腐敗を描いたポリティカルサスペンスでここまでの地獄は見たことがない
・前作を見れば、続投組のナシメント大佐、人道家のフラガ、マチアス大尉、ファビオ中尉らの関係性は分かりやすい
・ミリシアを率いて悪徳商売で荒稼ぎする軍警察のロシャを始め、自分のテレビ番組をもつホンジャマカ石塚似の州議員など、これでもかとアクの強い悪者が出てくる
・組織名と役職と個人名がごっちゃになるのでちょうど良いところで相関図を見せてほしい
・警察が機能してない市街地での銃撃戦が日常の世界ってこれほど恐ろしいのか
・着実に出世していくファビオの、マチアスの死を前にして見せる複雑な表情を含め心境を追っていくと興味深い
・柔道で交わすナシメント親子の心の会話
・ナレーションが多いわりにストーリーを捕捉する役目にいまいちなってない印象
・悪を見続けた名もなき市民らを抹殺して成り立つにはあまりにも大きな代償を負う「システム」の闇
・ナシメントとフラガのぎこちない冒頭から共闘するラストの会議場でのシーンに至るまでの関係性の変化も面白い
・TBS「クレイジージャーニー」でいうところの丸山ゴンザレス案件
ミミック

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