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妖術秘伝・鬼打鬼のkuronoriのネタバレレビュー・内容・結末

妖術秘伝・鬼打鬼(1981年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

昨年末くらいに
「そういえば流行ってるみたいだけど、ゾンビ映画って観ないなぁ」と思っておりました。…で、そこから以前流行っていたキョンシーを思い出したわけです。あれは中国系リビングデッドだったような…。でも、キョンシー映画も観てないのですよ(笑)。
そもそもキョンシー映画の始まりはと調べてみると、言わずと知れた「霊幻道士」シリーズで、これが香港映画。その後で台湾映画の「幽玄道士」シリーズがヒロインのテンテンの可愛さもあってブレイクしたとか、だんだんわかってくる。
…なんてことは、ここにたどり着いた人はとっくに知ってます(笑)。
この作品は「霊幻道士」のそのまた元になった映画で、まさしく元祖キョンシー映画らしい。(正確にはこの映画の前に邦題「霊幻少林拳」という映画があるとか?)

サモ・ハンの奥さんが金持ちの男と浮気していて、バレそうになったので男はサモ・ハンを殺そうとします。
彼は殺しを妖術師に依頼します。この妖術師はダークサイドに堕ちてる人で、その弟も同じく妖術師ですが、こっちはライトサイドの人。サモ・ハンを救おうとします。
というわけで、シスとジェダイの骨肉の争いと、寝盗られ三角関係の争いが展開するわけです。
シスの妖術師が遠隔操作で使ってくるのが、キョンシーなのですが、このキョンシーはミイラ化してたり、腐乱してたりで、いわゆる後年のキョンシーとはビジュアルが違います。(でも元々の伝説上では、キョンシーは死体なのに腐乱してないものらしい)
このビジュアルでキョンシーに対する嫌悪感が増して、なかなか面白い。
いや、実はあまり期待してなかったのですが、面白いですよ。
昨年末のキョンシーのマイブームは既に去っていたので、この一作だけにしようかと思っていたのですが、こうなったら本家本元、傑作の呼び声高い「霊幻道士」は観てみたいとおもいました。

ところでよくわからないのが最後の戦い。
サモ・ハンには「2回」神を降臨させてますよね?
最初に降臨させたのが猿神で、これが「斉天大聖」つまり「孫悟空」なのはわかります。「西遊記」にも、女性のキョンシーの歳を経て強大になった妖怪が出てきて「孫悟空」に退治されてるとか。対キョンシーに呼び出される神としては納得です。(いや、あの時点では対キョンシーじゃないか???)
でも、最後に降臨させたのが、なんとなく少女神っぽくみえるのですが、これは誰なんだろう!?
事前に「子供が出来なくなるぞ」(『インポになるぞ』という字幕もあるんですか?)と言われていますが、女神を降臨させる影響があるからですよね?
もしかして、最後の奥さんの色じかけが全く効かないのも「女神降臨」の影響なのか…いや勘繰りすぎか?
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