くるみ

ジョナ・ヘックスのくるみのレビュー・感想・評価

ジョナ・ヘックス(2010年製作の映画)
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評価の低さを知ってから見たせいか、そこまで悪くないのでは?という感想になりました。

まーそのー、たしかに何の捻りもないストーリーですよ。ちょっとアウトローな主人公が宿敵を倒して国も救ってヒロインと仲良くなる、というハリウッドのありがちアクション映画です。闘技場の戦士に大きな意味がないとか、ヒロインの情報を敵はどこで仕入れたのとか、突っ込みどころもあります。

でも、個人的には、イライラポイントがぜんぜんなかったんですよねー。がんがん戦ってばんばん爆発するの見るだけっていうぬるま湯感が良かった。オカルト風味や戦いの意義とかも、違和感なく収まってたと思います。何より、ジョシュ・ブローリンのただでさえ濃い顔立ち、あれが異形になることで、さらに強まっていたのが良かったです。
私の場合、好きなクリシェが幾つかあったことも肯定的な感想の理由でしょう。線路に仕掛けた爆弾で汽車が爆発するところや、賞金首が馬に引きずられて運ばれるところなんかですね。82分と短いので、そういうの楽しんでるあいだに終わります。

見た目的はマイケル・ファスベンダーです。頭おかしい役をやられるのは当時からなんですが、シリアルキラーっぽい露悪的な演技は珍しい。ナイフ使いをもっと見ていたかったです。歌もあります。

それと、Blu-rayで鑑賞したところ、特典のコメンタリーがたいへん良かった。情報量が増えるのはうれしいものの、長くてかったるいとか編集がマズいとかで一長一短なこともある特典映像。本作については、本編映像の斜め下にワイプが表示される形式でした。本編の映像とリンクして、撮影の舞台裏や監督・俳優のインタビュー、特殊メイクの方法などが流れるので、すごく見やすかったし、見応えもあった。
ミーガン・フォックスはちゃんとスタントこなしてるよというアピールのおかげで、ファスベンダーに殴り倒されて髪の毛つかまれる様子が長めに映っておりました。82分と短いので、コメンタリーもすぐ終わります。大事なことなので二回言いました。
2014/10/12
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