kkmovoftd

ラットマンのkkmovoftdのレビュー・感想・評価

ラットマン(1988年製作の映画)
2.5
別冊映画秘宝「80年代悪趣味ビデオ学の逆襲」収載作品。世界一小さい人としてギネス認定もされ、一世を風靡(?)したネルソン・デ・ラ・ロッサさんがネズミとサルを掛け合せて生まれたラットマンを演じるホラー。

上記のテクストからだいたいあらすじで書いてある通りなんだろうなと思ってたけど、実際見てみるとロッサさんはほんとに小さくて(71cm!)、ひょこひょこと走り回る姿がとてもかわいいし、ホラーシーンでは大人と取っ組み合っていてケガしやしないかとハラハラさせられる。トイレからザバーッと出てくるシーンもあったりして、大変だったろうなぁという思いを禁じ得ない。でも、あとはだいたい思ってた通りに、ロッサさん以外は特に目新しいとこもない作品でした。そこそこ有名な作品の割りにソフト化されないのは倫理的な配慮からかと思ってたけど、観て分かりました。単純につまんねぇからだと思います。

イタリア公開時にはロッサさん撮影時死亡説も流れたっていうエピソードが上記テクストで紹介されてるけど、その横の写真のキャプションには「ラットマンを演じたネルソンは、本作リリースの宣伝をかねて来日。飛行機の気圧に耐えられずに死んだ。」とあり、本当かよと思っていたら英ウィキにはロードアイランドで心不全で亡くなったと書いてあって、一体何が本当なのか。

でも昔ジャケットの情報だけでビデオとかCD借りてた時も、こうやって限られた情報だけで想像するのが楽しかったりしましたよね。ググれば何でも分かっちゃうこの時代に、こうやってあれこれ想像をふくらませることができることこそ、かけがえのない特別な経験なのかもしれない。ウェルタースオリジナルなのかもしれない。
そう思うことで、だいたい思ってた通りの映画を確認するためだけにDVD買っちゃったことを、納得したいと思います。
kkmovoftd

kkmovoftd