光

75 〜セブンティファイブ〜の光のレビュー・感想・評価

75 〜セブンティファイブ〜(2007年製作の映画)
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まさに生きるか死ぬかをかけた死闘を繰り広げる最高のスプラッターが誕生した。
ほんとうにこれは好き。
スプラッター映画でよくガッカリくる展開はやはり殺される側が無抵抗でアッサリ死にすぎているやつ。
殺人鬼が怪人とかならまだわからなくもないが普通の人間が犯人の場合でもこれをやられるとガッカリする。
そんな悩みをぶち壊してくれるのが本作だった。
殺人鬼は普通の人間、そして殺される側は血気盛んなティーン。
「タダで殺されるかよ!あの野郎をぶち殺してやる!」
これが観たかった。
殺される側も武器を持ち殺人鬼に殴りかかるのだ。
さらに「武器を捨ててかかってこい腰抜け」と挑発したら殺人鬼は本当に武器を捨てて素手で戦うのだ。
黒人のストリートなティーンには正々堂々など通用しない。
2人がかりで殺人鬼を抑え込もうと真っ向からぶつかったりもする。
これが観たかった。
殺人鬼側もまた鑑賞者の願望を反映させたかのような恐怖を生む。
本作の殺人鬼はとにかく躊躇しない。
徹底的な速さで斧を叩きこむ。
焦らすことなく隙も与えず叫ばせず動きがキビキビとして容赦がない。
全力で皆殺しにする感がひしひしと感じられてこれが本当に怖く感じる。
本作はある意味ホラー映画の定番を壊しているが、今風の“こうあるべき”というリアルな正統進化を遂げている作品だと思った。
動機や設定に粗はあるがスプラッターとしての評価は間違いなく最高傑作です。
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