菩薩

彼女と僕のいた場所の菩薩のレビュー・感想・評価

彼女と僕のいた場所(1995年製作の映画)
3.6
肩書きを消失した何者にもなれない何処にもいけないそれでも独りになりたくない若者達のグッズクズの日々と言うことであまりにも散文的な話にパッと見めっちゃつまらんかもと思いながらなんとなくもう一回観たら案外悪くないかも…と印象が様変わりして不思議。と言うのも自分にとって全く身に覚えが無い話ではない…って事情が勿論あるし、バームバックの語り口はそもそもが一貫している確認にもなった。最後もし万が一パスポートが鞄に入っていれば劇的な話にもなろうが当然人生はそんなもんじゃない、そっからの幸福な日々の回想回収がなんとも憎い。後はやっぱりシネフィルビデオレンタル店店主の映画ばかり見過ぎて自らを客観的に見つめる能力を消失したであろうTシャツの汚さ…これからの時期本当に気をつけてくださいお願いします。浮気の告白する場面のパーカー・ポージーがめっちゃ可愛い。
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