いつの間にか消えてしまった？一昔前の夜８時台位の連ドラのような映画でした。
自分の記憶では、井上真央が主演していた『花より男子』とかそんな感じの”塩梅”かなぁ。
この当時TVでの恋愛ドラマの王道な感じが、映画として今どれだけ受け入れられるか…
自分はそれなりに楽しめました。
主人公は安達もも（山本美月）ですが、横恋慕する岡安浬〈カイリ〉（伊野尾慧）の複雑なキャラも並行して描かれます。
一見チャラ男のようで実は…という、むしろ岡安浬が主人公じゃないか？というくらいの分量です。
そして物語上は完全に悪役の柏木沙絵（永野芽郁）。
この役が、例えば彼女の立場から想像すれば理解出来るとかそういうレベルではない、最近では珍しいほど明確なThe悪役！です（笑）
『ひるなかの流星』でのピュアな役とは真逆でしたが完璧に演じていました。
上映している映画館に、原作漫画のお試しコミックがあったので読んでみると、大まかな流れは同じなんですが細部を映画用に結構変えてあって、それなりに原作の世界観を大事にしようとしているのは感じました。
今作がデビューとなった神徳幸治監督、大根仁監督の元で助監をしていたそうですが、確かに大根監督作品から猛毒（実は一番重要だったりする）を抜くとこうなるのかも？…でした。
