ヨウ

ビリィ★ザ★キッドの新しい夜明けのヨウのレビュー・感想・評価

4.1
豊潤な創造世界。どんな発想を持ってしてこのようなカオスを生み出したのだろうか。ビリィザキッド、宮本武蔵、中島みゆきetc とにかく登場人物の設定がバグっている。それでいて一人一人が個性とユーモアを爆発させるもんだからめちゃめちゃに面白い。ギャングを討ち取る用心棒が集まっているという設定なのになかなかギャングが出てこない。それどころか進むほどに変人も奇行も倍増。混沌ここに極まれり。魑魅魍魎が跋扈するとはまさに今作の状況を指すのでは。めちゃくちゃな狂想曲のフィナーレを飾る怒涛の終末劇では無事絶頂を迎えた。言語化する気力すら削がれる究極にエキセントリックな味わい。大変貴重な映画体験をすることができて満足の一言である。カオス最高!
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