ろいろい

劇場版ラーゼフォン 多元変奏曲のろいろいのレビュー・感想・評価

3.7
💠favorite line💠
"僕も一緒に大人になりたかったな"

🎞️catch phrase🎞️
『この記憶だけが、二人の真実』
『恐れるな我が半神よ、汝の全ては私と共に・・・』

🎞️story&information🎞️
異次元から出現したMUが、木星に似た絶対障壁の半球に東京を包み、外部と隔離して3年。
内部に残った神名綾人の前に紫東遙という女性が現れ、絶対障壁の外に彼を連れ出そうとする――。


監督は京田知己。
総監督は出渕裕。

2002年にフジテレビ系で放送された『ラーゼフォン』を編集・シーン追加し、2003年に公開された劇場用アニメ映画。

作中で頻繁に耳にする「ラ」の叫びは、「ラ」がちょうど全ての音階の真ん中に位置する「音」の基本なのが理由。

一時期「セカイ系」とも呼ばれた物語の類型に同じく当て嵌まることなどを根拠として本作品をエヴァに影響を受けた、いわゆる「ポスト・エヴァ」の系譜に連なる作品であると解釈する向きがあるが、そいいった声は未視聴層が多数を占めているらしい。

🎞️review🎞️✐✐✐✐✐✐
TVシリーズの映像に新作シーンを加えて編集して纏めたいわゆる劇場版総集編作品。

基本設定やストーリーの大筋はTV版と同じだけど、
再構成するにあたってわかりにくさの原因であった「複雑な人間関係」や「衒学的で難解な設定」をバッサリと削り、
本来のメインである『主人公とヒロインのラブストーリー』を中心に描いている。
特にラストはTV版とは別物。

たしかに、謎多き箇所は大幅に改善されて理解しやすくなったけど、複雑な人間関係から織り成される複雑な恋愛が弱くなった。
というより、主人公とヒロインの純愛にフォーカスしたことによって、他の恋愛要素が消えた。

やはり26話の総集編をつくるのは無理があるのか、メインの二人以外のキャラクターが弱かったり、世界観が弱かったりしている。
TV版で好評だった「ブルーフレンド」の話は盛り込まれていたけど、その他の話は引きずり込まれるような感情移入はできなかった。

とは言え、アニメで消化不良だった箇所を見事に補填しているし、一定の評価はできる。

「26話も観るのはハードルが高い」と感じている人におすすめしたい。
できれば、TV版を見てから映画版を見て欲しい🙏🙏

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story:amazon prime参考
information:Wiki参考
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