ゴミ集積場があるアメリカの田舎ミルピタスで町おこしとして制作された巨大ハエ映画。
高校の美術クラスで描かれた架空の映画ポスターに感心した学校の先生が監督、脚本は生徒。
文化祭ノリだったろうその自主製作映画を何故か町が全面バックアップすることになり、市長、警官、消防士などは本職がそのまま出演。つまりはスタッフ、キャストのほぼ全員がずぶの素人という悪魔的な長編映画。
中年男性体型である15m級ハエ怪獣の愛くるしさ、臭いホームレスを吊るしてハエ怪獣の囮にするという完全に倫理的にどうかしてる作戦。
「俺らの地元には何もない?は?大量のゴミがあるんだが???」てな感じに、町ぐるみでの一大ネガティブキャンペーンなのです。日本よ、これが町おこし映画だ。
3年かけて作られたこの映画の上映時は町全体がお祭り騒ぎだったそうで、現在でもミルピタスでは上映会をやったりしてるそうな。何とも愛すべきゴミ映画であります。
それでいて、特殊効果を担当していたベン・バートさんはこの後サウンドデザイナーとして開花し、アカデミー賞を4度も受賞してたりするからマジで侮れない。