せん

青いガーディニア/ブルー・ガーディニアのせんのレビュー・感想・評価

3.6
短い時間にサクッと見やすい白黒サスペンス映画。

アン・バクスターを見るのは『イヴの総て』以来久々。あっちでは清楚な姿から漂う得体の知れない不気味さがあった気がする(うろ覚え)けど、この映画では裏表のないチャーミングな女性の役。今回の方が断然人間味を感じる。印象変わるなぁ。

話の中盤までは結構丁寧に描かれてる。
なんとなく主人公が犯人じゃないというのは察しがつくけど、夜にこっそりタフタドレスを持ち出すシーンや、なにかとお巡りさんに出くわすのでドキッとさせられたり、ハラハラさせられる要素があった。
ただ私が見る前に期待していた謎解き的な要素は薄め、事件解決もあっさり。終盤はいまいち盛り上がりに欠けるかも。

しかしこの映画だけでなく、この時代の映画ってなんかお洒落さを感じてしまってそれで満足しちゃうなぁ😅
姉御っぽいルームメイト・クリスタルとか、ナット・キング・コールの歌、セリフなどなど…
見ていてなんか良いなぁ…と思わせられるお洒落さも惹きつけられた要因ではある。

あと酔っ払って記憶が薄れていく様を水の渦?で表現しているのが興味深かった。
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