アンソニー

ボーン・コレクターのアンソニーのネタバレレビュー・内容・結末

ボーン・コレクター(1999年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

面白かったです。
犯人が残したメッセージから
次の犯罪を予想するという
王道なパターンではありましたが、
現場検証という立場から描くことで
犯行の残酷さを際立たせていたのが
良かったです。

実際にあった20世紀初頭の犯罪実録の
小説を元にして殺人が行われているという
流れは面白かったし見応えがありました。
しかし、「何故その題材にこだわったのか」があまりハッキリ見えなかったです。
「警察の無能さを証明したいからメッセージを残す」は筋が通っています。
故に選ぶ題材も復讐相手への罰や罪になるようなものであれば尚更良かったのにと
少し勿体無い感じがしました。

二人のタッグはとても素敵だと思いました。
同じ部分と合わない部分を持ち合わせた
ここも王道なパターンではあるのですが、
片方が寝たきり状態でいるというのが
新しく感じました。
一方で女性の方の悩みが
あまりよく分かりませんでした。
自分の父が警察官で自殺したというのと
自分が青少年課に移動するのが
マッチしているようでしていないというか、
分かるけど納得出来ない感じというか、
もう少しその辺掘れたのかなと思いました。
現場検証の時の腕を切る件とかは
両方の気持ちが分かって共感出来たので
あの感じが欲しかったですね。

ところどころ惜しいところが目立って
個人的にはもう少し!という感じでした。