爆裂BOX

ロードキラー in L.A.の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ロードキラー in L.A.(2004年製作の映画)
3.5
ジョシュたち4人は砂漠のレイヴパーティーに参加し、そこで出会った美女アンバーと仲良くなる。翌日、帰ろうとしたジョシュ達はチンピラ達とトラブルになりジョシュが一人を撃ってしまい…というストーリー。
「ロード・キラー」の便乗タイトルが付いていますがトラックに乗ったサイコ野郎ではなく「マッドマックス」に出てくるようなイカレた暴走族が襲ってきます。
主人公たちがレイヴパーティに向かい、ドラッグでハイになったりするまではちょっと青春映画っぽい雰囲気ですが、チンピラとトラブルを起こしたあたりからサスペンス調になり、後半は主人公が暴走族相手に孤軍奮闘するサバイバル・バイオレンスになります。チンピラとトラブルになり銃突きつけられ、アンバーがレイプされるシーンは嫌な空気がドンドン高まって爆発する緊張感に満ちていてハラハラさせられます。チンピラ二人のうち銃持ってる方がイキリ散らして、もう一人は最初囃し立ててたけど、自分もやれと言われたら「気が乗らない」とか言ってガチの犯罪行為はやりたくない感出す温度差が何かリアルでした。
仲間が撃たれて死んだことから暴走族が集結し襲ってきますが、ダッシュ・ミホク演じるボスのキレっぷりもいつ爆発するかわからない怖さを感じさせて見応えありました。「撃て」と言われても撃てない奴がいたり、帰りたがる奴もいる等温度差があるけどボスの迫力に逆らえない所等もリアル感ありますね。
夜の闇の中をたった一人で逃げ回り、戦う主人公と暗視ゴーグルなどを使ってそれを追い詰める暴走族の描写は中々緊張感があります。
ただ、後半戦いだしてから早々に決着がつくのが残念です。もうちょっと暴走族と戦って倒す所が見たかったです。
主人公は最初真面目な好青年かと思ってたらハイになって友人に銃向けたり、最初に銃撃したりと結構ヤバい奴でしたね。この状況で暴力に目覚めたというよりあのドラッグのせいで暴力に目覚めたんじゃないかな?
後、主人公の友人の一人の黒人の役立たずっぷリはちょっといらつきました。威勢良く向かっていくかと思えばすぐヘタレて。助けを呼んでくると言って道で棒立ちで車を待つだけって。バイクがあるんだから乗って行けよ。
主人公ジョシュを「NCIS:LA」のディークス役のエリック・クリスチャン・オルセンが演じてます。処女なのにレイプされちゃう気の毒すぎるヒロインは「スーパーナチュラル」シーズン4でルビーを演じて、ジャレッド・パダレッキの奥さんであるジュヌヴィエーヴ・コルテーゼが演じてます。また、最初に撃たれるチンピラ役でブレンダン・フレッチャーも出演してます。
前半ちょっとタルイですが、後半からはそれなりに楽しめる作品です。