真っ黒こげ太郎

香港近未来バイオレンス/爆烈戦士の真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

3.0
鑑賞後に調べたんだが、実際にある薬なのかよあれ!!!

…いいのかこれ。製薬会社からクレームが着たりしないのだろうか…。


近未来、香港のとある鉱石工場。
その工場では労働者をヤバい薬で操っていた!!!
工場内では薬の過剰摂取や過剰な労働で死者が続発していたが、企業側がそれを自然死として隠蔽していた。

諜報部員のチャンは保安隊長として潜入捜査を開始するが…。



悪のブラック企業に潜入した諜報員が戦いを挑む香港産のSF・カンフー・アクション。
何でもサモ・ハン氏が設立した会社の作品とのこと。
主演の人は知らんが何でも「SPL 狼よ静かに死ね」に出てた人らしい。

話自体は「悪の組織にに潜入した主人公が戦いを挑む」的な超シンプルでありがちなお話。
正直話自体は簡素でアクションを重視した内容です。w
(いつも通りとも言う。w)

まぁそれはいいんだが、話自体はシリアスで重そうな話なのにギャグ顔多め!!!
まぁそれは別にいいんだが、本作はギャグとシリアスのバランスがかな~り下手。
冒頭はかなりシリアスな展開だが、主人公が登場するや否やバカな展開になり、そこからシリアスとコメディがかなりちぐはぐになりながら展開される。
主人公は捜査官なのにやたらお気楽だし、ヒロインもえらい目に遭ってる割にしょうもないラブコメで主人公といちゃついてやがる。
真面目にやるのかふざけるのか、どっちなんだ!?

幸い、見せ場となるアクションは動きが良いし、アイディアもそれなりに盛り込んで飽きないようにしてある。
銃撃戦に爆破アクションと、基本も揃い踏みで、アクションで飽きることはなく最後まで観れたのは救いか。
ラストには何とターミネーターもどきまで!?まぁ正直大した勝負じゃないけど。

後、ラストのオチがかなりダークなのは以外だった。
内容がアレ気味なのでそこまでショックではないが、これはちょっと意外だった。
…よく考えたらサモ・ハンさんもダークな香港ノワールとして有名な「SPL」シリーズに参加してたりるので、結構こういう作品も手掛けてるのかもしれんね。
(あの悪名高き3作目にもアクション指導として参加してるし。)


そんな訳で、アクションは満載だし、終盤の展開は中々面白かったけど、話の展開はアレだしそこまで取り立てて突き抜けた点も無いのでオススメは出来なかったりします。
まぁ、暇つぶし位にはなるとは思うので、無茶苦茶暇で気になる人はどうぞ。