こぅ

偽りの果てのこぅのレビュー・感想・評価

偽りの果て(1947年製作の映画)
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アンリ・ドコアン脚本、監督による、
【フレンチ・ノワール】。


30年前は有名な医者だったアンスランは、今は酒浸りの日々を送っていた。
泥酔状態で酒場から車で帰宅した彼は、バイクの男と事故を起こして殺してしまい、単なる事故に見せ掛けようと細工をするが…。


冒頭、
街路でアンスラン(ミシェル・シモン)を探すマドレーヌ(ジャニー・ホルト)を捉える。
やがて、バーで飲んだくれて愚痴っているアンスランを見つけて帰るように宥めた。
恋人のマドレーヌは助手席、アンスランが泥酔状態で運転した為、誤って対抗のバイクを跳ね、単独事故に見せかけて逃げた。
翌日、警察も単独事故と見解したが、、

次に整備士の
マイユーが刺殺される事件が発生する。
マイユーは、マドレーヌと関係を持っていた。
◯気がアンスランにバレている事をマドレーヌは知らなかった。
またも迷宮入りか⁈
アンスランはマドレーヌだけは殺さずねじ伏せる。

次の被害者は、
ドルモン外科医で、新聞に完全犯罪と載った。

アンスランは有頂天。

捜査は難航。
ついには 報奨金提示 による情報の提供を募った。


クライマックス、
以前からの待ってました〜の伏線から軽くツイストあり。

アンスランの誤算⁈絶望感から、、
ある行動へ。

「2つの事件を
抜かりなく敢行できるのは明晰で回転の速い頭の持ち主です」


サスペンスとしては、
倒叙式で、展開も見え見えで、完全犯罪と呼ぶにも 穴が空いて甘い が、本作はそこじゃない!
完全犯罪(者)を 皮肉った、或いは 逆手に取った 脚本が中々ユニーク。
主人公の性格(心理)を効かせて ブラックジョーク に振っている 匙加減 が絶妙!!


ラストの決断は、
コレしか残っていないだろうが、◯◯まで焼けてしまうとは、、
最後まで徹底して 皮肉を効かせた(真実は観る者だけが知る)オチ が最高!!
高スコアに納得出来る逸品!


ビンタレベル★★☆☆☆
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