在宅勤務前の朝活鑑賞。
先日たまたま見ていたNHK『あさイチ』にて、近日公開予定のトム・ハンクス主演『オットーという男』が紹介されていた。これが当作のハリウッドリメイクだと知り、アマプラにて吹替版の当作を鑑賞。
2015年のスウェーデン作品。
スウェーデンのスモールコミュニティで暮らす独居老人:オーヴェのお話。
何とも偏屈で面倒臭い爺さん・・・なんだけど、人の良さがそこかしこに滲み出る展開、演出。
亡き妻の後を追おうとするもののことごとく失敗するオーヴェ。ユーモラスであり、それもまた人の良さの現れだ。
終盤までは正直地味。ただしあちこちで種まきは始まっていて・・・察しがいいと気付けるだろうけど、僕は気付かなかった。
終盤に入る残り20分あたりから途端にオハナシはトップギアへ。
福祉国家と言われるスウェーデンでも闇はある。制度は整っていても運用するのは人間だ。白服共め。
終盤、怒涛の畳み掛け。不覚にもボロボロ泣いてしまった。ズルイ。
ラストへ向けても単純に済ませず軽くスイングさせてきて、「おやっ?」と思わせながらもきちんとランディングさせてくる。
ラストは、とてもステキだ。
SAAB vs VOLVO
自動車ブランドでの意地の張り合い。
そして、メーカーはメタファーでもある。
AUDI? ゼロが4つ並んでいるだけだ🤣
オーヴェの妻:ソーニャは美人なだけでなく、人間としても素晴らしい人。
過去を紐解いていく見せ方が巧みで、ミステリーっぽさもある。ツッコミどころがないわけじゃないけど、終盤の展開が全てを押し流してくれる。
さて、ハリウッドは当作をどうリメイクするのだろうか。