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幸せなひとりぼっちのharuのレビュー・感想・評価

幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)
4.0
偏屈じーさんの愛は深い。

愛する妻を失い、生きる気力を失ったオーヴェは、妻の後を追うため自殺を試みるものの、毎度邪魔が入り、なかなか妻の元へ行けない。特に最近越してきたパルヴァネ一家は、偏屈オーヴェに怯むことなく、やたら頼みごとをしてくるが…

ご近所でやたらゴミ出しとかの団地ルールにうるさくて、しかも頼まれてもいないのに、毎日自主的に見回りとかしちゃってるおじいちゃんっているよねぇ。一見うざいけど、実は世話好きで、他人のために尽くすことができる心優しい人だったりする。
ということで、スウェーデンのほっこり系ヒューマンドラマ。オーヴェの面倒くささはかなりのレベルですが、彼は心底妻を愛し、生涯大切に思っていた。パルヴァネたちとの絡みの合間に、彼の過去が明かされますが、とにかく奥さんが素敵すぎます。そしてラストは泣きました。
まさに理想的な人生の終え方です。
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