このレビューはネタバレを含みます
ご近所づきあいの究極版。
結末はまさにといった感じ。
お爺さんは最高に不器用で、思いやりがあり、人間らしい。
ただ初期の段階で隣人がなぜお爺さんにあそこまで肩入れするのか、ちょっと理解が追いつかなかった。
もう少し反発するシーンがあれば。
それとも彼の優しさをあの少ない期間で見抜いていたのだとしたら、人間ができすぎている。
その偏見のない心を頂きたい。
これに感動するという人は、例えば上司が偏屈だとして散々冷たい言葉を投げられて傷ついてきても、そうならざるを得なかった彼の過去を知ったら納得出来るのだろうか。全て水に流せるのだろうか。私は無理だと思う。
不器用な愛って美談なのかな。
もちろんオーヴェは優しい。周りの人をしっかりと救っている。
ただその不器用さに傷つく人に全く触れていない気がしてもやもやした。綺麗事のような気がする。
今の私は自分が思ってるより心が広くない。
というか、私の生きている環境がぬるま湯なのかな。
それが分かっただけでもよかった。