シネフィルmonk

ミュンヘンへの夜行列車のシネフィルmonkのレビュー・感想・評価

ミュンヘンへの夜行列車(1940年製作の映画)
4.4
映画雑誌でその存在を知り、切望していた映画をGEOレンタルでようやく鑑賞です📮。第二次大戦前夜の1939年、ナチス・ドイツがチェコに侵攻。新兵器を開発中だった同国のボーマシュ博士は国外脱出してイギリスへ逃れるが、愛娘アンナは敵に捕まり強制収容所へと送られる。そこでカールという男の助けで脱走し、父のもとへ向かうが彼は実はナチスのスパイだった…。

『マイ・フェア・レディ』のヒギンズ教授役のイメージが強いレックス・ハリソンが歌う呼び込み屋やドイツ将校に成りすまして父娘を救出を手助けする英国諜報員を演じ、両国のスパイ対決や終盤のアクションが見ものです。古い映画ですが、戦時下で時局を風刺しながらこんなに面白いサスペンスがあるなんて。さすが007を生んだ英国、『第三の男』の監督で名匠キャロル・リードならではの快作です。汽車に乗り合わせた英国人旅行者二人のおとぼけぶりなども楽しめます。これは、サスペンス好きにはオススメです。
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