チバレリアン

パニック・フライトのチバレリアンのネタバレレビュー・内容・結末

パニック・フライト(2005年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

飛行機で隣の席になった男は実はテロリストであり、父親の命と引き換えに一本の電話を要求してきた…。
タイトルやパッケージを見ると、航空パニックもののように見えるが、前半は基本的に飛行機の席に座ったままの状態が続く、予想以上にミニマルなサスペンスだ。だが決してつまらないわけではなく、主人公は非常に機転が利くし、犯人も勘が鋭いのでハラハラさせられる。
そしてこの映画が面白いのは、ある一点を境にジャンルシフトが起こり、後半は一気に派手なアクションスリラーに変わることだ(しかも飛行機は関係なくなってしまう)。ド派手な爆発に、自宅での攻防戦など様々なジャンル映画の面白味が詰まっている。なんとも怪しい雰囲気のキリアン・マーフィーは散々な目に遭う後半も含め、大変楽しませてくれる。
そしてあの痛快なラスト!これでこの映画が大好きになってしまった。