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仮面の米国のkazu1961のレビュー・感想・評価

仮面の米国(1932年製作の映画)
4.0
▪️JPTitle :「仮面の米国」
ORTitle:「I Am A Fugitive From A Chain Gang」
▪️First Release Year : 1932
▪️JP Release Date : 1933/06/01
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-073 再鑑賞
🕰Running Time : 93分
▪️Director : マーヴィン・ルロイ
▪️Writer : ハワード・J.グリーン
▪️MusicD : レオ・F.フォーブスタイン
▪️Cast : ポール・ムーニ、グレンダ・ファレル、ヘレン・ヴィンソン、プレストン・フォスター
▪️Review
脱獄サスペンスの要素あり、カーアチェイスあり、色んな要素がバランスよく盛り込まれた社会派ドラマなんですね。
監督のマーヴィン・ルロイが当時の刑罰を強烈に告発した刑務所映画の元祖となる作品。ポール・ムニの見事な演技も相まって、30年代の社会派ドラマとしては完成度の高い作品になっています。
過酷な野外労働、サディスティックな看守たち、脱獄、独房監禁。。。刑務所映画に欠かせない場面が次々に現れます。どれほど多くの作品に本作が引用されているかを知るだけでも一見の価値があります。生き抜くという試練を与えられた一人の男の闘志を描いた90分、なかなか見応えがあります。
そしめ、ラストシーンの有名な台詞は今観ても心がざわめきます。暗闇。ラストのポール・ムニの表情と台詞は深く心に焼きつきます。
実話に基づいて作られた本作はジョージア州でその頃まで行なわれていた鉄牢を告発する内容で、同州は本作の評判に屈し、その人道を無視した刑罰を取りやめました。それだけ社会的な影響を持った作品だったんですね。

物語は。。。
ジェームズ・アレンは、とあるカフェでの強盗の巻き添えから、10年の刑を受け監獄に繋がれてしまいますが、そこでの野外労働は激務で、その
理不尽さに憤った彼は鎖を断ち切り決死の脱獄に成功し、逃亡するのですが。。。

▪️Overview (映画. comより)
「暗黒街の顔役(1932)」のポール・ムニが主演する映画で、脱獄囚人ロバート・E・バーンズの自叙伝に基づいて「マルタの鷹(1931)」「春なき二万年」のブラウン・ホームズとシェリダン・ギブニーが共同脚色し、「今宵ひととき」「二秒間」のマーヴィン・ルロイが監督に当たり、「選手の後に娘あり」「米国撃滅艦隊」のソル・ポリートが撮影した。助演者は舞台から来た新人グレンダ・ファレル及びヘレン・ヴィンソンを始め、「二秒間」のプレストン・フォスター、「街の風景」のデイヴィッド・ランドー、「紐育の仇討」のノール・フランシス、「お蝶夫人」のルイズ・カーター、シーラ・テリー、アレン・ジェンキンス、エドワード・エリス、ヘール・ハミルトン、サリー・ブレーンその他である。
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