浅野公喜

仮面の米国の浅野公喜のレビュー・感想・評価

仮面の米国(1932年製作の映画)
3.5
アマゾンプライムで大量に追加されたジュネス企画による古典映画の一つで、自叙伝をベースにした刑務所脱獄物の(おそらく)元祖的作品。

足枷を着けられ長時間労働を強いられる刑務所の実態を暴いた作品でもあり、強盗に間違えられたことで服役するポール・ムニ演じる主人公の理不尽さは終盤の展開含め辛さがよく伝わってきますし、その理不尽さに負けずに何度も脱獄を試みたり脱獄後も社会的成功を目指す主人公の生命力や執念には圧倒させられます。脱獄には当然スリルが伴い、終盤には橋の爆発含むカーチェイスも用意され、娯楽映画としても観れるバランスの良い作品でした。
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