このレビューはネタバレを含みます
## あらすじ
連続する少女たちの飛び降り自殺。現場はすべて、かつては街のシンボルタワー、今では廃墟と化した巫条ビル。屋上には浮遊する「霧絵」がいた…。そして事件が5件を数えた頃、万物の生の綻びと死線を視る能力「直死の魔眼」を持つ両儀式が謎に挑む。
## 見どころ
- 奈須きのこ × Ufotable × Kalafinaの最高の組み合わせ
- 本当に美しい映像描写。特に古ぼけた廃墟や、戦闘
- 幽体離脱 × 洗脳 × 空中浮遊という一つ一つはありきたりなパーツからの目新しい異能
## メッセージ性
- 自殺は、悪いことなのか。
- 君が罪の意識でどちらかを選ぶなら、それは間違いだぞ。我々は背負った罪によって道を選ぶのではなく、選んだ道で罪を背負うべきだからだ
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## レビュー
この映画1本だけ読むか、シリーズを一気に見るかで評価が一気に変わる作品。
この1本だけでも完成度は本当に素晴らしい。Fateが魔術バトルであれば、このシリーズはオカルト探偵って感じ。
大ヒットしたデジモンセイバースルゥースとかもろにこの作品から出ていると思う。
原作を見てない人にはあまりにも説明不足感はあるが、今考えてみたら小説でも説明(地の文)は橙子さんがやっていたというアンフレンドリーな感じだったと思い出した。
はじめましてだと、マジで誰が誰だか、何をやってるのかわかんないと思う。ただ橙子さんがいるおかげで、マジでちんぷんかんぷん⇨なんとなくわかるような気がするまで昇華されるのが凄い。
でもこの作品って難解なようで実はめちゃくちゃシンプル。
家族を事故でなくし、自分も病気にかかった少女が恋に落ちる。
恋に落ちた少女は思春期特有の幽体離脱や二重人格を引き起こす。
この少女は特異体質で、それを人にも適用できた。
寂しさと、憂鬱から黒桐や少女たちの魂を抜く
先に黒桐を好きになっていた女に成敗される
わざと難解にすることによって読者を引き付ける力がものすごい。まさに巫条の引きずり下ろす力に似てる。